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2023.05.18
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NISAとは?個人でやってもお得なの?NISAについてわかりやすく解説

NISAとは、2014年から始まった小額投資非課税制度です。NISA口座を使って投資を行うと、非課税投資枠があるため、一定期間、上限額内で行った投資によって得られた利益には税金が課せられません。そのため、NISAは課税口座である一般口座などを使って投資をするよりも、お得に利益を得られる投資法です。
昨今では、つみたてNISAという言葉を耳にする機会も多くなりましたが、NISAがどのようなものなのか、どのようにお得なのかがわからない方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、NISAについてわかりやすく解説します。

NISAとは

一般NISAは、2014年1月にスタートした個人投資家を対象とした税制優遇制度です。一般NISAは日本に住む18歳以上の人が利用でき、年間120万円までの投資枠内で行った株式・投資信託等での投資から得られる配当金、分配金、譲渡益が非課税になります。非課税期間は最長5年間、投資可能期間は2014年~2023年までとなっています。5年間の非課税期間が終了した場合は、NISA口座内の金融商品を翌年の非課税投資枠に移行(ロールオーバー)するか、課税口座に移すか、売却するかを選択します。
一般NISAのメリットは、少額から投資が可能であり、5年間は年間120万円の範囲で購入した金融商品から得た利益が非課税になる点です。上限は年間120万円であるため、毎年NISA口座で120万円ずつ投資をしていくと、5年間で最大600万円の投資で得られた利益に税金が課せられないことになります。
一般NISAで取引できる金融商品は、次のものに限られます。
・株式投信信託
・国内株
・外国株
・国内ETF
・海外ETF
・ETN(上場投資証券)
・国内REIT(J-REIT)
・海外REIT
・新株予約権付社債(ワラント債)
尚、2024年以降は、一般NISAの見直しが行われ、非課税対象と非課税投資枠が変更されます。

つみたてNISA

つみたてNISAは、2018年からスタートした一般NISAよりもさらに少額からの長期・積立・分散資金を支援する非課税制度です。
つみたてNISAを利用できるのは、日本に住む18歳以上の人です。非課税投資枠の上限は1年あたり40万円で、非課税期間は最長20年です。投資可能期間は2018年から2042年までとなっています。つまり、毎年40万円を上限として投資信託を購入した場合、その間に発生した分配金と値上がり後に売却で得た譲渡益は、購入した年から20年間は非課税になるということです。毎年、40万円の金融商品を購入し続けた場合は、20年間に渡って最大800万円の投資から得られた利益が非課税となります。
非課税期間が終了した後は、NISA口座以外の一般口座などに払い出され、払い出された分は一般NISAのように非課税投資枠に移すことはできません。つみたてNISAの対象商品は、公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されています。

一般NISAが向いている人とつみたてNISAが向いている人

一般NISAとつみたてNISAでは、非課税投資の枠と期間、投資可能商品に違いがあります。

一般NISA つみたてNISA
非課税投資枠 年間120万円(最大600万円) 年間40万円(最大800万円)
非課税投資期間  5年 20年
投資可能商品 ・株式投信信託
・国内株
・外国株
・国内ETF
・海外ETF
・ETN(上場投資証券)
・国内REIT(J-REIT)
・海外REIT
・新株予約権付社債(ワラント債)
・公募株式投資信託
・上場株式投資信託(ETF)

一般NISAが向いている人

一般NISAは、非課税投資枠内で年間120万円までの投資が可能です。また、投資可能な商品も多いため、複数の金融商品を組み合わせて投資をしたい方や比較的高い金額を投資に充てたいという方に向いています。個別の株にも投資できるため、ある程度投資の経験があり、自分で投資先を選びたいという方向けであるといえるでしょう。

つみたてNISAが向いている人

つみたてNISAは年間の非課税投資枠は少ないものの、一般NISAに比べて非課税投資期間が長期間に渡るため、最大非課税投資可能枠が大きくなります。少額ずつ、長く投資をしていきたいという方にはつみたてNISAの方が向いているでしょう。また、つみたてNISAは投資可能な商品も比較的リスクが少ない2種類に限定されているため、投資初心者の方向けであるともいえます。

新しいNISA

2024年以降、NISA制度が見直され、新しいNISAが導入される予定です。現在は、NISA口座を開設する際は、一般NISAとつみたてNISAのどちらかを選択しなければなりません。しかし、新しいNISAではつみたて投資枠と成長投資枠が併用できるようになる予定です。
つみたて投資枠の年間投資枠は120万円、成長投資枠の年間投資枠は240万円となり、それぞれ非課税保有期間の上限が撤廃され、無期限化されます。また、新たな上限として一生涯の投資金額が1,800万円に設定されることが決まっています。投資金額の上限額は、購入時点での価格を元にするため、運用中に値上がりした場合でも投資上限額を圧迫することはありません。また、商品を売却すればその分、翌年の枠が復活するため、その枠を使って新たな投資をすることが可能です。
2023年末までに一般NISAやつみたてNISAで投資をした分は、新しいNISAとは区別して扱われます。そのため、2023年までの投資枠が2024年からの新しいNISAの投資枠を圧迫することもありません。

まとめ

株式投資やその他の投資によって得られた利益は、課税対象となります。しかし、一般NISAとつみたてNISAは、一定期間の間、上限額内で行った投資によって得られた利益には税金が課せられないお得な制度です。2024年からNISA制度は新しく生まれ変わり、非課税で投資できる枠が広がり、資産運用をしたい方にとってはさらにお得な制度となります。銀行の金利も低い今、頑張って働いて得たお金を貯蓄するだけでなく、上手に運用していくとよりお得に資産を形成できるようになります。将来に向け、少しでも資産を増やしていきたいと考えているようであればNISA口座の開設を検討してみてはいかがでしょうか。

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