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創業融資
大阪での創業融資はこれ!協調融資商品や助成金についてもご説明

読了目安時間:約 6分
大阪府内で事業をスタートさせるのであれば、創業融資での資金調達を検討してみましょう。
この記事では「どんな仕組みで融資が受けられるのか」「どんな商品があるのか」
「どこに申し込めばいいのか」といった創業融資に関するお悩みを解決していきます。
創業融資を申し込む手順についても確認し、
着金までのイメージを膨らませていきましょう。
創業時は創業融資だけでなく、助成金についても確認をしておくべきです。
大阪府内での助成金についてもご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
目次
大阪府の創業融資
大阪府内で新しく事業をスタートさせようとする時に利用できる融資は、大きく分けて2つです。
大阪信用保証協会の「開業・スタートアップ応援資金」と、日本政策金融公庫の「新規開業資金」について、ご紹介します。
- 大阪信用保証協会「開業・スタートアップ応援資金」
- 日本政策金融公庫「新規開業資金」
大阪信用保証協会
「開業・スタートアップ応援資金」
大阪府内で事業をスタートさせるために具体的な計画がある方、準備を進めている方のための融資が「開業・スタートアップ応援資金」です。
開業・スタートアップ応援資金は、以下の2種類があり、それぞれ要件が異なります。
開業資金 | 地域支援ネットワーク型 | |
---|---|---|
利用資格 | 事業開始する人 事業開始5年未満の人 | 事業開始する人 事業開始1年未満の人 |
融資限度額 | 3,500万円 | 3,500万円 |
融資期間 | 10年以内 | 10年以内 |
金利 | 年1.4% (固定金利) | 年1.2% (固定金利) |
信用保証料 | 年1.0% | 年0.5% |
1年以内に東京圏に在住していた方で、女性や35歳未満の若者、55歳以上のシニアの方といった条件を満たす場合は、金利が定率より0.2%割引になります。
大阪信用保証協会とは
信用保証協会とは、金融機関から融資を受ける際に債務を保証する公的機関です。
全国各地に設置されており、地域の企業をサポートしています。
大阪府内にある大阪信用保証協会の、営業所と所在地はこちらです。
本店 | 大阪市北区梅田 |
サポートオフィス | 大阪市中央区本町 |
東大阪支店 | 東大阪市御厨中 |
千里支店 | 豊中市新千里東町 |
門真支店 | 門真市新橋町 |
堺支店 | 堺市堺区熊野町 |
信用保証協会の融資の仕組み
大阪信用保証協会の保証をつけて融資を申し込みますが、実質的に融資を行うのは金融機関です。
大阪信用保証協会という公的機関が保証をしますので、事業実績のない創業時でも融資を受けやすい仕組みになっています。
大阪府と金融機関、大阪信用保証協会の三者が連携して融資を行っていきます。
債務の保証を受けるために、申請者は大阪信用保証協会に手数料として融資保証料を支払います。
信用保証料は、貸付実行時に金融機関にて一括支払いします。
大阪信用保証協会の信用保証料については、ホームページをご確認ください。
日本政策金融公庫「新規開業資金」
日本政策金融公庫は、財務省所管で政府系の金融機関です。
全国に支店がありますので、大阪府内に限らず日本全国で利用できる創業融資です。
信用保証協会への保証依頼が不要となり、日本政策金融公庫の審査だけで融資が決定します。
創業時にチェックしたいのが、「新規開業資金」です。
新規開業資金 | |
---|---|
利用資格 | 事業開始する人 事業開始7年以内の人 |
融資限度額 | 7,200万円 (うち運転資金4,800万円) |
融資期間 | 20年以内/設備資金 (うち据置期間5年以内) 10年以内/運転資金 (うち据置期間5年以内) |
金利 | 基準利率 (1.60%~3.80%) |
信用保証料 | 不要 |
大阪信用保証協会と日本政策金融公庫の特徴
ご紹介した、大阪信用保証協会「開業・スタートアップ応援資金」と日本政策金融公庫「新規開業資金」の違いについて考えてみましょう。
大阪信用保証協会の方が低金利で融資を受けられますが、信用保証料が必要となります。
また融資申し込みの際は、金融機関と大阪信用保証協会の2ヶ所で審査を受ける必要がありますので着金までに少し時間がかかります。
一方、日本政策金融公庫は保証協会が不要なため、申し込みから審査完了までがスピーディーという特徴があります。
融資限度額が高額となるため、高額融資を希望する場合は検討してみるといいでしょう。
どちらの方が優れているというものではなく、条件によって合う融資元を選べるよう比較してみましょう。
大阪信用保証協会に融資を申し込む方法
大阪信用保証協会に融資を申し込む際の手順について、ご説明します。
申込窓口は「商工会議所や商工会」か「金融機関から」の2ヶ所となりますので、どちらの方法を選ぶか考えておきましょう。
- 商工会議所や商工会から申し込む
- 金融機関から申し込む
商工会議所や商工会から申し込む
創業融資を受けるには、創業計画書という書類が必要になります。
商工会議所や商工会からの申し込みだと、創業計画の作成をサポートしてくれます。
創業計画書を作り慣れているという人は少ないため、審査通過を重視するのであれば商工会議所や商工会から申し込むのがおすすめです。
書類作成に時間がかかったとしても完成度の高いものを作成したい、という人におすすめです。
審査通過を左右する書類なので、丁寧に作り込んでいけるようにしましょう。
商工会議所や商工会から申し込む流れ
商工会議所や商工会から大阪信用保証協会に
申し込みをする時の流れについて、把握しておきましょう。
- 大阪商工会議所へ行く
- 創業計画書を作成する
- 商工会議所から融資元の金融機関を紹介してもらう
- 金融機関で融資審査を受ける
- 金融機関から保証協会へ保証依頼
- 保証協会で審査を受ける
- 契約の後、着金
商工会議所で創業計画書を作成した後、
金融機関と信用保証協会の双方の審査を受けます。
大阪商工会議所の各支部所在地については、
ホームページを参考になさってください。
参照:大阪商工会議所支部
金融機関から申し込む
融資元となる金融機関に、直接相談しに行く方法です。
創業計画書を自身で作成するので、スピード重視の方におすすめです。
ただスピード感をもって申し込みをしても審査に落ちてしまっては意味がありませんので、
創業計画書は丁寧に作成するように心がけましょう。
金融機関から申し込む流れ
金融機関経由で融資の申し込みをする場合は、以下のような流れになります。
- 金融機関で相談する
- 金融機関で融資審査を受ける
- 金融機関から保証協会へ保証依頼
- 保証協会で審査を受ける
- 契約の後、着金
大阪信用保証協会の取り扱い金融機関が決まっていますので、確認してから相談をするようにしてください。
日本政策金融公庫に融資を申し込む方法
日本政策金融公庫の創業融資を申し込むのであれば、以下のような手順となります。
- 日本政策金融公庫に問い合わせる
- 必要書類を提出する
- 面談・審査を受ける
- 審査に通れば着金
信用保証協会といった他機関での審査が不要なため、手順はシンプルです。
最初に相談をする時は、電話かインターネットで申し込みをします。
支店窓口やオンラインでの相談を希望する場合は、事前に予約をとるようにしましょう。
賢く利用したい協調融資商品
大阪府で利用できる創業融資として、大阪信用保証協会と日本政策金融公庫についてご紹介しました。
どちらの融資を選ぶべきか迷っている方は、
協調融資商品を検討してみてはいかがでしょうか。
- 協調融資商品とは
- 協調融資のメリット
- 協調融資のデメリット
- 大阪府の協調融資の例
協調融資商品とは
協調融資商品とは、日本政策金融公庫と民間の金融機関で連携して行う融資です。
リスク分散になるため融資が受けやすくなります。
創業時は特に実績がない状態ですので、低金額の方が融資の審査に通りやすくなります。
協調融資のメリット
創業時に多額の資金が必要になるケースであっても、融資元を分散させれば希望額に達しやすくなります。
1社から2,000万円融資を受けるより、2社から1,000万円ずつの融資の方がハードルが低いためです。
また協調融資で2ヶ所の融資元との信頼関係が築けていければ、将来的な資金調達の幅が広がります。
先行投資が必要な業種では、2期3期と売上アップするタイミングで資金が必要になるケースが珍しくありません。
追加融資の相談先があると、事業を行っていく上での安心材料になります。
協調融資のデメリット
協調融資の申請時には、2ヶ所の融資元から融資を受ける想定で創業計画書を作成します。
もし一方の金融機関で審査に通らなかった場合、もう一方の金融機関でも審査に通りにくくなるというデメリットがあります。
また双方の金融機関で連携をとりながら融資をしていきますので、スピード感という面では
期待できません。
協調融資を希望するのであれば、時間に余裕を持って準備していけるといいでしょう。
大阪府の協調融資の例
大阪府で使える協調融資商品には、以下のようなものがあります。
このように金融機関によって協調融資商品がありますので、チェックしてみましょう。
大阪府で申請できる助成金
創業融資を検討している方にお伝えしたいのが、助成金についてです。
自治体ごとに内容が異なり調べるのが困難かもしれませんが、該当するものがあれば
返済不要で資金調達ができるようになります。
大阪府内で申請できる助成金は以下のようなものがありますので、参考になさってください。
- 大阪府の「大阪起業家グローイングアップ補助金」
- 「新規創業改修等支援補助金」(四條畷市)
- 「創業支援補助金」(大阪狭山市)
- 「藤井寺市事業者支援補助金」(藤井寺市)
- 「創業促進テナント賃借料補助制度」(摂津市)
- 「地域活性創業支援補助金」(羽曳野市)
- 「創業支援補助金」(富田林市)
- 「創業促進事業補助金」(茨木市)
- 「創業・商店街等出店応援事業補助金」(寝屋川市)
- 「テイクオフ補助金制度」(枚方市)
- 「がんばる岸和田」企業経営支援補助金(岸和田市)
大阪の創業融資に関するよくある質問
大阪の創業融資に関するよくある質問をまとめました。
- 大阪信用保証協会の審査は厳しいですか?
- 創業融資の自己資金はいくら必要ですか?
- 返済不要の創業融資はありますか?
- 融資の返済ができなくなったらどうすればいいですか?
大阪信用保証協会の審査は厳しいですか?
信用保証協会の審査では、返済能力の有無をみています。
税務状況や事業計画について質問された時に、自分の言葉で適切に答えられない人にとっては厳しいものになるかもしれません。
創業融資の自己資金はいくら必要ですか?
創業融資によって自己資金不要と記載されているものがあるかもしれませんが、自己資金はある方が良いのは間違いありません。
自己資金の2倍~3倍程度が融資額になると想定し、自己資金を準備しておきましょう。
返済不要の創業融資はありますか?
創業融資は返済を前提に融資を受けるものであり、返済不要のものはありません。
助成金や補助金は原則返済不要なので、まずは助成金や補助金を調べてみましょう。
融資の返済ができなくなったらどうすればいいですか?
返済が厳しいと感じたら、すぐに担当者に連絡をします。
「時間があればなんとかなる」と粘る方がいますが、粘る必要はありません。
督促状が届く前に担当者と返済スケジュールの相談をしていきましょう。
正直に相談をすれば期限の延長などの対応策がありますので、早めに相談するようにしてください。
大阪の創業融資は
税理士法人松本へ
大阪府内での創業を計画しており、創業融資を受けたいとお考えの方は、税理士法人松本へご相談ください。
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創業融資の申し込みの前から税理士のサポートを受けていると、審査に通過しやすいという
メリットがあります。
金融機関からの信頼は、これから事業をスタートされる方の大きな助けになるはずです。
「こんな悩みでもいいのかな」というような小さな疑問も、丁寧にお答えしていきます。
まずはお気軽にご相談ください。
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この記事の監修者

税理士法人松本 代表税理士
松本 崇宏(まつもと たかひろ)
お客様からの税務調査相談実績は、累計1,000件以上。
国税局査察部、税務署のOB税理士が所属し、税務署目線から視点も取り入れ税務調査の専門家として活動。多数の追徴課税ゼロ(いわゆる申告是認)の実績も数多く取得。