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アフィリエイトで起業する手順とは?タイミングやメリット・デメリットも解説

読了目安時間:約 7分
アフィリエイトで起業するには、計画的に準備を進め、必要なツールや環境を整えることが欠かせません。
また、起業に適したタイミングやメリット・デメリットを理解し、それぞれの特徴を把握しておくことも成功の鍵となります。
本記事では、アフィリエイトで起業する手順を紹介します。
他にも「アフィリエイトで起業するタイミング」や「アフィリエイトで起業するメリット・デメリット」についても解説していきます。
ぜひこの記事を参考にして、アフィリエイトで起業する手順について理解を深めてみてください。
目次
アフィリエイトで起業する手順

アフィリエイトで起業する手順については、以下のとおりです。
- 端末の準備
- アフィリエイトアカウント作成
- ASPやGoogleアドセンスの審査を通過
- 広告商品の選択
- 収益化
それぞれの手順について解説していきます。
端末の準備
アフィリエイトビジネスを始める際には、まず作業に適したデバイスを準備することが大切です。
必ずしもエンジニア向けのような高性能なものを選ぶ必要はありませんが、記事の執筆や画像の編集がスムーズにできる程度のスペックは求められます。
また、作業を快適に進めるためには、安定したインターネット環境を整えておくことも重要です。
アフィリエイトアカウント作成
アフィリエイトで事業を始める際は、まずどの媒体を活用するかを決めることが重要です。
選択した媒体によって、集客の手法や収益の流れが大きく変わるため、自分の得意分野や発信スタイルに合ったものを選ぶのが理想的です。
アフィリエイトに適した主な媒体には、以下が挙げられます。
- ブログ
- SNS
- YouTube
例えば、記事を継続的に投稿し、検索エンジンを活用して集客したい場合は、ブログが向いています。
また、特定の媒体のアルゴリズムに左右されずに安定した集客を目指すなら、複数のプラットフォームを活用するのも一つの戦略です。
しかし、運営の手間は増えてしまうので、バランスを考えながら進めることが大切です。
近年ではSEOによる集客が難しくなってきており、個人のアフィリエイターもSNSやYouTubeを併用するケースが増えてきているのも事実です。
ASPやGoogleアドセンスの審査を通過
アフィリエイトで起業して収益を上げるには、まず広告を掲載できる状態にすることが重要になるのでASPやGoogleアドセンスの審査をクリアすることが必要といえるでしょう。
ASPとは、広告主とアフィリエイターをつなぐサービスのことで、代表的なものは以下が挙げられます。
- A8.net
- アクセストレード
- バリューコマース
ASPを利用するには、ブログやSNSといった媒体が一定の条件を満たすことが求められます。
たとえば、ブログの内容が十分に充実しているか、著作権や各種ガイドラインに違反していないかといった点が審査のポイントになります。中には審査を必要としないASPもありますが、高単価の案件では審査が必要になるケースが一般的です。
一方、Googleアドセンスは、サイトの内容に基づいて自動的に広告を表示する仕組みです。
審査では、独自性のある有益なコンテンツが掲載されているかどうかが評価されるため、記事の数だけでなく質も重視して運営することが大切です。
審査を通過した後は、ブログやSNSにアフィリエイトリンクやバナー広告を設置し、収益化に向けて運用を進めていきましょう。
参考:A8.net
参考:アクセストレード
参考:バリューコマース アフィリエイト
広告商品の選択
ASPに登録した後は、掲載する広告商品を選択する必要があります。
広告にはさまざまなジャンルがあり、自身が運営するWebサイトの内容に合ったものを選ぶことが大切です。
例えば、特化型のブログや専門性の高いサイトでは、関連性のある広告を選んだ方が読者の興味に近く成約率の向上につながる可能性があるため、広告選びは慎重に行うようにしましょう。
また、広告主によってはWebサイトの審査を実施し、ジャンルが適合しない場合は提携を断られることもあります。
特にアフィリエイトをビジネスとして本格的に展開する場合、広告商品の選定が成功の鍵を握るため、十分にリサーチした上で選びましょう。
収益化
最終的に収益化が成功すれば、アフィリエイトを活用して起業することも十分に可能です。
しかし、アフィリエイトの収益は常に安定しているわけではなく、適切に広告を配置しなければ、思うような成果を得られないこともあります。
そのため、アフィリエイトで事業を継続していくには、どれだけ効率的に収益を生み出せるかが重要なポイントになると言えます。
アフィリエイトで起業するタイミング

アフィリエイトで起業するタイミングとして、個人事業主として起業する場合は「毎月のアフィリエイトの収益で生活費がまかなえるようになった時」など、ご自身の判断基準で決められることが多いです。
ただし、法人として起業するのであれば 課税所得が800万円を超えた時が一つの目安と言えます。
課税所得が800万円を超えると、法人のほうが税制面で有利になる可能性があるからです。
しかし、利益が不安定な状態で法人化すると、逆に税負担が増えたり、会社の維持費が重くのしかかったりするリスクがあるので注意が必要です。
次に、課税売上高が1,000万円を超える場合も法人として起業するタイミングと言えます。
課税売上高が1,000万円を超える事業年は、消費税の納税義務が発生するので、消費税の支払いを先延ばしするために法人化を検討するケースもあります。
ただし、近年のインボイス制度の導入により、消費税の先延ばしは困難となっていますので注意が必要です。
また、アフィリエイト以外の収入や役員報酬などによって、法人化に最適なタイミングは異なります。
タイミングに迷った際は、税理士に相談することもおすすめします。
参考:財務省|法人課税に関する基本的な資料
参考:国税庁|納税義務の免除
アフィリエイトで起業するメリット

アフィリエイトで起業するメリットについては、以下の3つが挙げられます。
- 節税対策につながる
- 社会的信用を獲得しやすくなる
- 法人ドメインの取得が可能になる
それぞれのメリットについて解説していきます。
節税対策につながる
起業をすると、経費として計上できる項目ができます。個人事業主の場合、例えば自宅を事務所としていれば「家事按分」で通信費や電気代の一部を経費として計上することが可能です。
さらに法人を設立すると、個人事業主の場合に比べて経費として計上できる項目が増えます。具体的には、以下のような費用を経費として計上できるようになります。
- 役員報酬
- 社宅の賃料
- 退職金
- 寄付金 など
上記のように、経費として認められる範囲が広くなるため、結果として課税対象となる利益を抑えることが可能です。
しかし、これらを経費として認めてもらうには一定の条件を満たす必要があるので注意が必要です。
社会的信用を獲得しやすくなる
法人として会社を設立すると、法務局で法人の登記情報や役員情報を確認できるため、事業の透明性が高まります。
また、法人は設立や維持に一定のコストがかかるため、しっかりとした事業運営を行っているという印象を与えます。
さらに、アフィリエイターではなく代表取締役と名乗れるため、ビジネスシーンでの信用力向上が期待できるでしょう。
法人ドメインの取得が可能になる
法人としてアフィリエイトで起業することで、法人ドメインの取得が可能になるメリットがあります。
実際に、法人ドメインでサイトを運営することで、企業としての信頼性を示すことができるため、以前から法人化を検討する理由の一つとして考えている方も少なくありません。
そのため、法人ドメインの取得は、企業としてサイトを運営したいと考えている方にとって、一つのメリットになるでしょう。
アフィリエイトで起業するデメリット

アフィリエイトで起業するデメリットについては、以下の3つが挙げられます。
- 起業にコストがかかる
- 会計処理の手間がかかる
- 社会保険料の負担が大きくなる
それぞれ解説していきます。
起業にコストがかかる
法人を設立する際には、法人登記の手続きが必要となり、その費用としておよそ20万円から30万円ほどかかります。
また、事業運営のために一定額の資本金を準備することも求められます。
さらに、課税所得が少ない場合は、法人税の負担がかえって重くなる可能性があります。
しかし、課税所得の状況によっては法人税の方が所得税よりも低くなるケースもあるので、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
参考:国税庁|登録免許税の税額表
会計処理の手間がかかる
法人としてアフィリエイト事業を運営する場合は、会社の設立手続きや会計処理など、専門的な知識が必要になり、手間がかかってしまうデメリットが挙げられます。
自分で調べながら決算書を作成することも可能ですが、その分、事業運営にかける時間が減ってしまうでしょう。
そのため、多くの人が法人化の際に税理士に相談するケースが増えています。
税理士に依頼することで、法人設立の手続きをサポートしてもらえたり、必要に応じて司法書士を紹介してもらえたりするため手間を大幅に減らすことができます。
社会保険料の負担が大きくなる
法人化の利点の一つとして社会保険へ加入できるメリットがありますが、厚生年金の保険料は高めに設定されているため、毎月の支出が増える可能性があります。
また、業務をフリーランスに委託する場合は、保険料の支払いは本人の自己負担となります。
しかし、従業員として雇用する場合には、法人側が保険料の一部を負担する必要があるため、会社の経費負担が増える点も考慮する必要があります。
アフィリエイト広告の種類

アフィリエイト広告の種類については、以下の4つが挙げられます。
- 種類①:成功報酬型
- 種類②:固定報酬型
- 種類③:インプレッション型
- 種類④:クリック型
それぞれの種類について解説していきます。
種類①:成功報酬型
成果報酬型のアフィリエイト広告は、最も広く利用されている仕組みの一つです。
広告が掲載されたブログやウェブサイトに訪れたユーザーが、広告を経由して商品を購入したり、サービスに申し込んだりした場合に報酬が発生します。
単なる広告のクリックでは報酬は得られず、実際の購入や契約などの成果が必要となる点が特徴です。
種類②:固定報酬型
固定報酬型の広告は、アフィリエイト広告の中でも珍しく、成果に関係なく一定額の報酬が支払われる仕組みです。
広告主と契約した期間中、ブログやWebメディアに広告を掲載することで、決まった金額の報酬を受け取ることができます。
特に、知名度が高かったり影響力のあるサイトでは、広告枠を固定で提供している場合があり、企業はそこに一定期間広告を掲載することで、あらかじめ決められた広告料を支払います。
メリットは、広告の成果に左右されず、掲載しているだけで安定した収益を得られる点です。
そのため、サイトの訪問者数が少なかったり、広告を見たユーザーが購入や申し込みに至らなかったりしても、報酬が減ることはありません。
種類③:インプレッション型
インプレッション型の広告は、ブログやウェブサイトに表示された回数に応じてアフィリエイターが報酬を得る仕組みです。
訪問者の多いサイトを運営していると、広告が表示される機会も増え、それに伴って収益を上げることが可能です。
一定の表示回数ごとに報酬が発生するのが一般的です。
例えば、1,000回の表示で数円の報酬がもらえるケースがよくあるので、より多くの収益を得るためには、大量のトラフィックを集めることが重要です。
しかし、クリック課金型などと比べて1回あたりの単価は低めに設定されることが多いので、大きな収益を得るには相当なアクセス数が求められます。
種類④:クリック型
クリック型は、ユーザーがサイト上の広告をクリックするだけで報酬が得られる仕組みの広告形態です。
これは、アフィリエイトの中でも比較的手軽に始められる方法の一つとされています。
広告がクリックされた時点で報酬が発生するため、成果報酬型よりも収益を得やすいといえます。
クリック型アフィリエイト広告を探す際は、ASPで「1クリック〇円」といった表記のある広告案件をチェックすると見つけやすいです。
アフィリエイトで起業を成功させるポイント

アフィリエイトで起業を成功させるポイントについては、以下の3つが挙げられます。
- 最適なターゲットにアプローチする
- 広告に掲載する商品やサービスを把握する
- SEO最適化も進める
それぞれのポイントについて解説していきます。
最適なターゲットにアプローチする
アフィリエイトで起業する際は、まず狙うべきターゲットを明確に設定しましょう。
雑記ブログのように幅広いジャンルの記事を作成し、さまざまな広告を掲載する方法もあります。
しかし、特定の分野に特化したサイトを運営し、関連する商品やサービスを紹介したほうが、成約率が高まりやすいのも事実です。
専門性の高いサイトは、読者層が明確になりやすく、それに応じて適切な広告を配置できます。
その結果、関心の高いユーザーに効率よくアプローチでき、より良い成果につながります。
広告に掲載する商品やサービスを把握する
広告に掲載する商品やサービスについて深く理解することが重要です。
ユーザーが広告をクリックしたくなるようにするためには、その特徴をしっかり把握し、魅力的に伝える工夫が必要になります。
しかし、メリットだけを強調しすぎるのは逆効果になってしまうリスクがあるので、あらかじめ注意が必要です。
信頼を得るためにも、商品の短所や使用時の注意点などもあわせて伝えることで、より説得力のある広告になるでしょう。
SEO最適化も進める
アフィリエイトで事業を立ち上げる際には、SEOに関する知識も重要です。
SEOとは、作成したコンテンツが検索エンジンの結果ページで上位に表示されるように工夫する施策のことを指します。
どれほど質の高い記事を作成しても、適切なSEO対策を施さなければ検索結果の上位に表示されず、読者の目に触れる機会が減ってしまいます。
そのため、ユーザーにとって価値のある情報を発信するだけでなく、SEOの視点を取り入れながら戦略的にアフィリエイトを展開していくことが成功の鍵と言えます。
アフィリエイトで起業して事業拡大を目指そう!

今回は、アフィリエイトで起業するメリット・デメリットとタイミングについて解説しました。
アフィリエイトで起業するには、メリットだけでなくリスクや注意点も十分に理解した上で検討することが大切です。
起業を成功させるには、継続的な利益を確保できるかが重要になります。
特に法人として起業を検討している場合には、売上が順調に伸びていて安定している時に法人化を考えるのが良いかもしれません。
今回の記事を参考にして、アフィリエイトで起業して事業拡大を目指してみてください。
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- さらに会社設立してからも一気通貫で支援
この記事の監修者

税理士法人松本 代表税理士
松本 崇宏(まつもと たかひろ)
お客様からの税務調査相談実績は、累計1,000件以上。
国税局査察部、税務署のOB税理士が所属し、税務署目線から視点も取り入れ税務調査の専門家として活動。多数の追徴課税ゼロ(いわゆる申告是認)の実績も数多く取得。