残業代の支払い義務は、中間管理職であっても発生します。役員クラスに相当する「管理監督者」と混同されている場合がありますのでご注意ください。また、戒告や減給処分などのステップを飛び越した「即時解雇」は、まず認められないとみて構いません。
セクハラ・パワハラも含めたこれらの問題を解決するには、証拠集めが欠かせないでしょう。写真やレコーダーなどによる記録が難しければ、日記などに事実を記載するようにしてください。その際には、「起こるべくして起きた」と思わせる客観的な視点が求められます。その日の出来事を時系列にまとめる、上司など相手方の発言・行動を正確に記録する、場面ごとのご自身の気持ちを具体的に書きとめる、といったことも重要になるかと思います。